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脳のコラボ 〜brain collaboration

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私たち人間のマインドとは「永遠なる魂と物理的な肉体を含んだ人間のスピリットとが協力し合っている」それが人間のマインドです。そして、マインドの働きは、脳内のみにその中心があるように思えますが、実際は脳の働きだけに制限されているわけではありません。私たちの精神活動は、人間という形態の持つ全ての構造を含んでいます。私たちは、身体全体を使って考えることができるのです。

そして、マインドの働きは、脳内のみにその中心があるように思えますが、実際は脳の働きだけに制限されているわけではありません。私たちの精神活動は、人間という形態の持つ全ての構造を含んでいます。私たちは、身体全体を使って考えることができるのです。
私たちの脳は、損傷を受けていない限り、新しく訪れる瞬間を完全に体験するために、肉体ボディとパートナーシップを組んで機能するように配線されています。しかし残念なことに現代の私たちの脳は、肉体から分離して機能するように強いられてしまっています。それは、脳を左脳、右脳に分けてしまうことから始まっています。
普通とは言えない育ち方をした人のほうが、環境や条件の変化に対して、より順応できるように見受けられますが、それは様々な理由から実際にそう言えます。幼少期にごく一般的とは言えない環境下で様々な条件付けがなされた場合、「一般的な社会や文化の規制の外側で考えなければならない」という習性が構築されるからです。
社会的意識という部分は、それぞれの文化的な振る舞いだけでなく、民衆を統治しようという勢力が進むにつれ、明らかに影響を受けています。そして、左右の脳の機能全体を使うということも特に推奨されておらず、基本的には単一、つまり左右の脳どちらかの脳機能だけを優位化することで、個人的なニーズよりも社会的ニーズの方に合わせる、そのよう考えるような仕組みになっているのです。
そして、文化に応じて、理性的、論理的、そして時系列に従って分析する能力の発達が賞賛される文化もあれば、異なる文化では、直感的、比ゆ的なセンス、関係性における柔軟さやインスピレーションをもたらす感覚の発達が賞賛されるということで、それは、左右どちらかの脳がその文化に求められている部分の発達だけが賞賛され、個々の存在が持ち得る様々な天賦の能力のことを一切無視しているようなものです。
もし親や文化によって、幼少期から条件付けされてきた「こうあるべき」という考えを壊すことができたらどうなるのでしょう。私たちは脳全体のコラボレーションを通して、持って生まれた最大限の能力を再び目覚めさせることができるのです。
何兆回もの転生を通して進化してきた私たちの脳は、訪れるそれぞれの瞬間に、生存と快適さを確実にするために何が必要なのかを即座に判断することができます。
また、私たちの脳は進化を通して他者の脳と繋がっているが故に、マインドを介して「今という瞬間を超えて知る能力」を持っているのです。

左脳、右脳それぞれ関して、左脳は主に独立した個人のコミュニケーションに関わり、右脳は社会的に相互関連した対話に関わっています。しかし、どちらの脳も相互に関連する部分に関しては、能力を補う形で双方が互いの能力を発揮することが可能なのです。
テレビ技術に例えたならば、放送局からの電波信号を家庭のテレビが受信するように、私たちは誰でも「全ての脳・人間のマインド」に繋がることができます。人間の場合、放送局に相当するのがユニバーサルマインドです。私たちの脳はこのレベルまで進化を遂げました。さらに同じ例えで説明するなら、人間の脳はテレビとは違って、脳自体が、信号を発信するのです。
私たちの脳の全体が完全に協力体制コラボレーションをとる、つまり左右の二つの脳がどの瞬間も共に働いたなら、ユニバーサルマインドを一方的に受信するだけでなく、こちらからも自ら発信の源へ送信できるのです。
世間で知られている代表的な天才たちは皆、分野はそれぞれであれ、左右両脳を使っていたことが明らかになっています。例えば、アインシュタイン、ニュートン、ダ・ビンチ、テスラ、シュリーニヴァーサ・ラマヌジャンなどです。彼らがどのように左右の脳を連携していたのか…実のところ、これはすべての人類、どんな人でも本来、自然に知っている方法です。あなたの左右の脳の自然な協力コラボモードをただ再び呼びさませばいいのです。

現代においては、リーダーと企業家は、これまでにないほど、状況に敏感で革新的であることが要求されています。成功するためには、絶えず変化する状況を素早く分析し、柔軟な戦略かつ斬新な解決法を見出さなければなりません。
ほとんどの人は、新しい状況において、今まで通りの片方の脳のみに頼る思考で取り組もうとしますが、この方法では新しいアイディアやビジョン、解決策を産みだすことは不可能に近いのです。あなたの思考パターンは今までを同じ神経回路をたどるだけで、結果としてこれまでと変わらぬ、代わり映えのない発想しか思い浮かびません。
今までにない発想を得るには、脳内神経内に新しい配線・接続を必要とし、それには今までの配線回路となっているパターンを破壊しなければなりません。ある研究では、左右両脳を積極的に関連させるで、創造力を発揮するための「遊び場」を拡大することができることを示しています。シナプスとシナプスがより多く連結して、独創的な考えや、「アハ体験」(訳注:ひらめきとともにただ深くわかるという体験であり、歓びもたらす体験)をもたらします。
「左脳」はすでに存在しているものを組織して、直線的に考えます。特定の結果に向かう連続した分析的な考え方です。「右脳」はどうなり得るかをイメージし、非直線的であり、お互いに連携し合う関係性の中で働き、直ちに洞察と新しさにアクセスします。
左右、両方の脳が使えるように開発すれば、飛躍的な突破口ブレークスルーを見つけて、どんなプレッシャーを感じたとしても、即座に自分で決断することができるでしょう。

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