自分自身の内なる革命を生きる! (2017 Post.)
Living with in the Dynamic of Personal Revolution.
「2016年の半ばから数多くの大きな変化が始まっている」というレポートは、現実を表わすにはあまりにも控えめな表現です。人類は統合と協同の時代であるユニティに向かっていく過程にあり、今やどの側面から捉えても、私たちは大きな衝撃を受けていると言えるでしょう。中でも地上における最も顕著な変化は政界で起きています。これを頭に入れて、歴史を振り返ってみてください。革命は、人々がもう失うものは何もないと思った時に起きています。
人類は今一度、「これ以上失うものは何もない」という看板が立っている崖っぷちに立たされているのです。この集合的な「革命エネルギー」のために、人々は他者や自分とは違う文化を訳もなくひどく恐れるようになっています。普通の人たちの目にもそれが明らかな理由は、革命は誰にとってもとても困難な体験だからです。
私たち人間の生き残りの戦略は、ゆっくりした段階的な変化を通して進化します。変化に対してお互いに協力しながら共通の安心できる結果に向かって進んでいくのです。果てしない進化の道を歩む時、必要に応じて、その都度一人一人が新たな変化に対応するのは、私たちは得意ではありません。だからこそ、我々人類は生まれながら自然に部族を形成し、必要以上に変化に対して懐疑的なのです。
限られた地球の資源を巡る争いがどんどん増えるにつれ、政治家たちはより自らの支配力を高めるために、人間に固有なこの性質をとても否定的な方法で利用する方法を学びました。
リーダーがこれまで使ってきたお馴染みの方法は、人々に共通の敵をつくって怖れをあおり、不確かな未来の中でより輝く未来に希望を抱かせるやり方です。でも近い将来、もうこの方法は機能しなくなるでしょう。
2016年中頃から、特に人類にとっては挑戦的な変化のサイクルが開始しました。私たちは、過去の戦略を手放そうとしています。産業革命を達成するために生まれた戦略や、メディア時代の絶えず変容を続けるテクノロジーをしっかりと掴みとるために生まれた初期の情報化時代の戦略です。私たちが個人として、また集団としてどのように他者と交流するのかは、新しい世代ごとに使用される情報装置に強烈な影響を受けます。
良いニュースは、このサイクルは長くは続きません。2022年に、人類が人口の臨界ポイントを超える時に終わるでしょう。現在のスピードで成長をし続けるなら、今までのライフスタイルを維持できないことを、先進国が真に理解した時、多くの人々が目覚めるのです。
悲しいニュースは、多くの人々が来るべき変化の時代に、不必要に苦しむことです。近視眼的な各国のリーダーシップと、いくつかの国の「記録的な貪欲さ」がもたらす苦しみです。私たちが見てきたとおり、革命というものはある意味、人類の歴史にきちんと記録されることなく文化や国々に広がっていきます。
「アラブの春」の出来事は、この新しい大変動の波が実際に現れた最初のサインです。こういう類の変化は常に永遠に続き、そして常に良い方へとは向かいません。地球の人口が少なくなったとき、大体20億人ほどになったときに、この革命が究極、どのような結果をもたらすのかはずっと予知しやすくなっているでしょう。
今や、人類は70億あまりの群れです。そして変化が起きるたびに、それが政治的、科学的、経済的、あるいは環境的なものであれ、近視眼的な人々や、革命の力が生み出す様々な可能性に対して準備をしていない人々にとっては、人生がひっくり返るような体験になり得るでしょう。
最も大きな革命の一つは、宗教界と哲学の世界で起きています。人類は、統合された意識に向かって進化しているのです。強制的に変化せざるを得ない状態で、私たちは日常生活と向き合わなければなりません。
より大いなる現実を知ることで起きる変化が、この革命の一つの側面です。私たちは完全に自らの主権をとり戻します。拡大した信念と思考に一致した考えと行動が手にはいるのです。
ほとんどの宗教や哲学に共通した中心となる考え方は「汝を知れ」という命題です。自分自身の内なる葛藤は何なのか、自分自身の強みと弱みはどこにあるのかを知ることが非常に重要です。自らを裁くことなく正直に自分自身を見つめることができないのであれば、あなたの強みと弱みを正確に知ることを助けてくれる人を見つけてください。
この不確実性が急速に変容していく時代に、あなたが安心するために必要な核となるものを現実化したり引き寄せたりするのが、この内的葛藤のエネルギーなのです。
自分の内的葛藤を理解すれば、協力していくのにぴったりの人を簡単に見つけることができます。お互いの制限がかかっている部分を補いあうことができるからです。あなたの強みが彼らの弱みを助け、あなたの弱いところを彼らが助けてくれます。
ここで、「正しくある必要性」を手放すことが本当に大切になります。自分が正しくなければならないという「必要性」は、ほとんどが不安から生まれます。安心の欠如です。口論をするたびに、そのテーマや誰と口論をするかに関わらず、私たちは、これまでの不安を体験したすべての瞬間を動員するのです。
どの感情にも、原初体験、つまり私たちがその感情を初めて体験した瞬間があります。それがその感情エネルギーの起源です。そしてその瞬間、私たちはそのエネルギーの源を自分以外のもののせいにします。その感情がポジティブなものであってさえ、同じことを行います。初めての感情エネルギー体験のあとに続く感情体験が重なるにつれ、外面化したエネルギーでさらに複雑な網をつくりあげていくのです。
原初の感情体験の原因としている外部の源(ソース)に関わる「正しくある必要性」を解放するまでは、私たちは延々と当時の「正しくある必要性」を現在まで繰り返し続けます。この状態に陥ると、私たちは、その原初の瞬間に繋がる可能性のあるすべての人や環境、条件を疑い始めます。そして、将来を恐れるようになるのです。外側の世界が怖くなると、私たちは戦略を構築しはじめます。外の世界に私たちが支配されているという信念が不安を生み出すので、不安に対処するための戦略が必要になるのです。
私たちが、自分が体験するどの瞬間に対しても、自分自身で完全に責任を取っていくなら、人生を内側から外に向かって生きていくことができるようになります。そうなると、その内面の自己と同等のものを自分に引き寄せはじめます。
私たちが正しくある必要性を手放すと、自然に他の人々と協力し合うようになります。これこそが我々人類の本質であるenjoin、結び合い繋がりあう在りようです。ほとんどの人が、この「協力し合う必要性」を個人的な人間関係の中でつくりあげて体験します。
私たちが自分のことを明確に理解していればしているほど、つまり自分の長所短所についての裁きが少なければ少ないほど、他者との合一ユニティが完全なものになります。あなたと相手が同様のマインドの持ち主であるなら—同じ価値観にしたがい、どう生きていくのかという人生のヴィジョンをお互いに分かち合っているなら—あなたはより大いなる可能性に向けて自然に融合していくでしょう。
自分自身を開くことに恐れを抱き、内側に引きこもっているたちがいます。このような、私たちが共にヴィジョンを分かち合えない人と関係性を築こうとする場合には、日常生活で一連の対立のシナリオを体験することになるでしょう。これらの個人と個人の間の小競り合いは、個人の内側のマインドの状態の反映です。
私たちがテクノロジーの先を行こうと思うなら、我々人間とは何者なのかを集合意識的に知る必要があります。産業と情報の時代は予測可能であり、コンロールすることもできます。私たちの人間という種としての智慧が、行動ではなく、思考と言葉をとおして現実を創造できる領域へと導いてくれるでしょう。瞬間から瞬間へと体験を実現していく世界です。
「思考は私たちの永遠なる魂から生まれ、言葉は進化するスピリットから生まれ、行動は私たちの身体をとおして具現化する」という古からの叡智を、心を開いて理解するすべての人々は、自己覚知と覚醒を得ることができます。
地球上の生命形態における人間存在を拡大した視点でとらえる「叡智の革命」、ノウイングレボルーションにすでにたくさんの人たちが参加しています。 個人が創造の中での自分の場所を知るという叡智ノウイング。 この叡智のために私たちが古いパターンを手放していくにつれ、それぞれの革命への参加の仕方は様々な形をとって行くことでしょう。
そして唯一、最も大切な問いが残ります。
「あなたが自主独立した存在となったとき、それをどのように表現していきますか?」